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★参考文献
 
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 グリニッジ・ピアからグリニッジ・パークまでは一本道で,徒歩7分。
 1428年にヘンリー5世の末弟グロスター公ハンフリーによって切り開かれたこの地は,ロンドン周辺の多くの公園の例に漏れず王室の狩猟場として使われていた。そのため,どこまでも緑が続く広大な公園である。
 ヴェルサイユ宮殿の庭園をレイアウトしたことで知られる造園家アンドレ・ル・ノートル(1613-1700)によって17世紀に手を加えられ,対角線を描く散歩道はノートルによるフランス趣向だという。
 公園全体が緩やかな丘陵地帯になっており,その一番高い部分に,かの有名なグリニッジ天文台(Old Royal Observatory)が建っている。
公園内にはベンチやトイレなどの施設が設けられ一日ゆっくり寛げる雰囲気だが,特に印象に残ったのはリスだった。
※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。
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 Greenwich Park (1) Panasonic LUMIX DMC-FX33 
Fujifilm FinePix S2 Pro Nikon D200  | ||
 
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 公園に足を踏み入れたとたん,横を走り去るリスを見掛けた。
 気をつけて見るまでもなく,実に半端ではない数のリスが周囲を駆け巡っている。しかも,かなり大きなリスである。よほど豊かな環境なのだろう。
 あまり明るくない空の下,リスは素早く動き回るため美しい写真を撮るのは難しかったが,ハイイロリスだろうか?
 丘の上からの景色をゆったりした気持ちで眺めることができたのは,大急ぎで閉館間近の天文台の見学を終えた後だった。
 天文台のある丘からは,今し方,リバーボートから眺めたドッグランズの超高層ビル群や,公園に建つ国立海洋博物館(National Maritme Museum)とクィーンズ・ハウス,その向こうの王立海軍大学の塔がよく見える。
クィーンズ・ハウスはホワイトホールのバンケティング・ハウスと同じくイニゴー・ジョーンズの設計なので見てみたかったが,時間がない。ここからの眺めで良しとしよう(^^;。(13. ホワイトホール)
※写真をクリックすると解像度の高い写真の全体像が見られます。一部のサムネイルは切り取ってあります。
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 Greenwich Park (2) Panasonic LUMIX DMC-FX33 
Nikon D200  | ||
 
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 丘を下り公園内の歩道を歩き始めると,またそこかしこをリスが走る。ブラックバードやムクドリ(日本のムクドリとは少し違う)なんかもいて,そこいらを走り回っては地面をつついている。
 野生の小動物たちを眺めながら,子午線のあるグリニッジ・パークをあとにした。
外部リンク
 ・Greenwich Park (グリニッジ・パーク)
 ・アンドレ・ル・ノートル (Wikipedia)
 ・Royal Observatory : Places : NMM (王立海洋博物館・グリニッジ天文台)