10月の星空
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 まずは,8日に極大を迎える,ふんわり優雅に流れるのジャコビニ流星群に注目しましょう。母彗星のジャコビニ・ジンナー彗星が7月に回帰し近日点を通過したばかりですから,大出現となった1985年や1998年の再来も考えられます。
 夕方の北西の空高くに懸かるりゅう座 の頭付近が放射点。宵の早い時間帯から注意してみましょう。
17日の部分月食は,日本各地で最初から最後まで見られますが,食分 0.068の,ごく浅い月食です。
| 半影食 始 | 部分食 始 | 食最大 | 部分食 終 | 半影食 終 | 
|---|---|---|---|---|
| 18時51.5分 | 20時34.0分 | 21時3.3分 | 21時32.5分 | 23時15.2分 | 
 30日,約2年ぶりに接近する火星は -2.3等の明るさで,寂しい秋の夜空に高々と,一際明るく輝いています。
 2003年の大接近には少し劣るものの,準大接近とも呼ばれる条件のよい接近です。見かけは2003年の85%ほどの視直径になりますが,十分に見応えのある接近です。機会がある方はぜひ望遠鏡を覗いてみてください。次回,2007年の接近時には,火星はもっと遠くへ離れ,小さくなってしまいます。
午後8時(20時)に南中を迎える,観察しやすい星座たちです。
 【上旬】 インディアン座(☆) ・ こうま座 ・ はちぶんぎ座(☆) ・ やぎ座
 【中旬】 ケフェウス座 
 【下旬】 つる座 ・ とかげ座 ・ ペガスス座 ・ みずがめ座 ・ みなみのうお座
☆印の星座は南天の星座のため,日本からは見えません。
 【惑星状星雲】 M27 (あれい状星雲,こぎつね座), M57 (環状星雲,こと座), NGC7293 (らせん状星雲,みずがめ座)
 【散光星雲】 NGC7000 (北アメリカ星雲,はくちょう座)
 【球状星団】  M2 (みずがめ座), M15 (ペガスス座), M30 (やぎ座), M56 (こと座)
| 日 | 曜 | 月 | 天文現象 | 
|---|---|---|---|
| 1 | 土 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:01時40分 | |
| 3 | 月 | ![]()  | 新月:19時28分 金環日食(ヨーロッパ・アフリカ方面) アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:22時29分  | 
| 4 | 火 | アルゴル型食変光星てんびん座 δが極小光度:18時56分 | |
| 6 | 木 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:19時18分 | |
| 8 | 土 | 寒露:13時33分。太陽の黄経が 195度になる。 ジャコビニ流星群の極大:17時(好条件)  | |
| 11 | 火 | ![]()  | 上弦:04時01分 アルゴル型食変光星てんびん座 δが極小光度:18時31分  | 
| 14 | 金 | 月が最近:23時(視直径32分38秒) | |
| 15 | 土 | 十三夜 | |
| 17 | 月 | ![]()  | 満月:21時14分 部分月食(始:20時34分,最大:21時3分,終:21時32分)  | 
| 18 | 火 | アルゴル型食変光星てんびん座 δが極小光度:18時05分 | |
| 20 | 木 | 秋の土用の入り:16時19分。太陽の黄経が 207度になる。 | |
| 21 | 金 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:03時21分 オリオン座 流星群が極大:10時  | |
| 23 | 日 | 木星が合 霜降:16時42分。太陽の黄経が 210度になる。  | |
| 24 | 月 | アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:00時10分 | |
| 25 | 火 | ![]()  | 下弦:10時17分 | 
| 26 | 水 | 月が最遠:19時(視直径29分33秒) アルゴル型食変光星 アルゴルが極小光度:20時59分  | |
| 30 | 日 | 火星が最接近(6942万km,視直径20秒16) |